2017年7月21日、兵庫県姫路市の姫路駅周辺にて、Deaf Lainbowの交流会を開催しました。
ろう者3名、聴者1名、4名の参加でした。
前回に引き続き、まずはDeaf Rainbowの今後の活動について話し合いをしました。
- 交流会は、毎月一回、第三金曜日19:30〜21:00に開催する。
- Deaf Rainbowのチラシを作成する。チラシができたら聴覚障害関係の施設などに置かせてもらえないか聞いてみる。
ということを相談して、決定しました。
ろうLGBT当事者の団体が兵庫で活動していることをなるべく多くの人に知ってもらえたらと思います。
その後はテーマに沿ってフリートークをしました。
※つきの言葉は一番下に用語解説をつけています。
【テーマトーク① ろうLGBT当事者として、困ること】
●合う服がないこと●
男性用の服はすそとかそでが長くて困る(※FtM)、ブラジャーのアンダーが合わない(※MtF)、など
※トランスの方々から服選びに関しての体験談が出ました。
●ゲイBarやミックスBarなどに行ったとき、コミュニケーションがとれない●
筆談を頼んだりするけど、それも頼みにくい場合があったり、筆談してくれても話が盛り上がってくると内容についていけなくなるなど、
聞こえない、聞こえにくいことからくる困った体験談が出ました。
●ゲイ系アプリはあるけど、FtM、MtF関係のアプリがない●
ゲイの人向けには、トークアプリやマップアプリがあるが、トランス向けのアプリがないとのこと。そういうの欲しいねという話でした。
●手話通訳について●
トランスジェンダーの方が体験談をお話してくれました。本人が文章にしたものをそのまま転記します。
トランスジェンダー治療のため手話通訳者を依頼したが、トランスジェンダーについて全く知らないからと通訳を断られた。
トランスジェンダー治療について、通訳依頼を断ったことが問題点となり、それがキッカケで専任手話通訳者(市役所勤務)が地元の登録手話通訳者研修会の時、その問題点を注意した。
『今後、トランスジェンダー治療の通訳依頼があった場合、断らずに、手話通訳者自身が事前にネットでLGBTの基本用語などを調べて勉強して、当日、通訳に行って下さい』と、専任手話通訳者が説明した。
その後、またトランスジェンダー治療について通訳依頼をした時、依頼を引き受けた他の手話通訳者(地元)が事前に自分でネットでLGBTの基本用語などを調べて勉強して、当日、手話通訳者が来て通訳してくれた。
今は、トランスジェンダー治療のみ、通訳依頼の時は、LGBTに理解する手話通訳者がボ~チボ~チ増えているような気がします。
通訳依頼の内容がトランスジェンダー治療でない場合、どんな手話通訳者でも来ます。
【テーマトーク② ろう者と聴者、LGBT当事者としての違いはなんだろう?】
- ろう者はコミュニケーションでまず大変。当事者が集まる所に参加してもコミュニケーションが難しい。
- LGBT当事者のろう者は明るい人が多い(かも?)。当団体のメンバーは確かにみんな明るい人たちです(^^)/
- ろう者は情報が少ない。例えば同じセクシュアリティのろう者に、大人になってからやっと初めて会うことができた、という人も。それまでは自分ひとりだと思って孤独だったというお話でした。
以上です。
【用語解説】
※FtM・・・Female to Maleの略で、身体が女性でありながら、男性であるとの性自認を持つ人のこと。MtFはその逆。
※トランス・・・トランスジェンダーのこと。広い意味では、肉体的にはっきり「女」「男」でありながら、自らの性別に対する違和感をもつ人のこと全体の総称。狭い意味では、社会的な身体の性とは反対の性で生きていくことを重視する人たちのことを指す。
(用語解説はセクシュアルマイノリティ第2版、明石書店出版より引用しました)
次回交流会は8月18日に開催します。
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私たちは
兵庫県内でDeaf(ろう者/難聴者/聞こえない・聞こえにくい人)-LGBT当事者が気軽に交流できる場所を作ること
を目標に、ろうLGBT当事者が中心となって活動しています。
当事者が安心して参加するためにプライバシーがきちんと守られることも考えて活動しています。
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